高校に入学した俺は学校内からのはみだしものだった。
友達とバイクを走らすのは日常だったし喧嘩にも明け暮れた。
どこに向けていいかわからないやるせなさを感じていた。
ある日他校の生徒に目をつけられて喧嘩になった。
待ち合わせ場所には相手が大勢いて、こっちは俺一人だけだった。
いつもつるんでいた仲間はたくさんいたけど、その時に助けに来てくれたのは親友の中井だけだった。
助けに来てくれた嬉しさとほかの仲間は助けにこなかったという失望とで複雑な感情を抱えていた。
若いながらに人はいざというときにはわからないもんだなあと思った。
続く