ギャンブル依存症克服体験談

ギャンブル依存症の治療の過程⑭最後の入院

入院した僕は隔離室へと入れられました。 しかしそこは沖縄のときと違って独房みたいではなくただ何にもない部屋でした。 僕はそこで日中ずっと歩き回っていました。 最初のほうは興奮していたのでスタッフに暴言をはいたりしていました。 薬は前に主治医か…

ギャンブル依存症の治療の過程⑬五回目のグループホーム編

沖縄から福岡に帰ってきた僕ですが、母親とも相談してもう一度入院したほうがいいとのことで入院しました。 入院は半年ほどして、その間相変わらず自助グループにいったり、入院患者と野球をしたりしていました。 そしてソーシャルワーカーの人にすすめられ…

ギャンブル依存症の治療の過程⑫沖縄編

沖縄についた僕ですが、なぜか沖縄の依存症の施設にいけば解決策はあると思っていました。 そして町の図書館などで施設を探していたのですが、見つかりませんでした。 なので交番にいって施設の場所を聞きました。 その際に身分を尋ねられて福岡の住所と親に…

ギャンブル依存症の治療の過程⑪自助グループ編

6回目の入院は治療プログラムは受けずに、病院から自助グループへ行っていました。 いままでいっていた自助グループとは違い新しいところにいってみることにしました。 自助グループとは依存症当事者があつまりミーティングなどをする場所です。 新しく行っ…

ギャンブル依存症の治療の過程⑩四回目のグループホーム編

5回目の入院も治療プログラムを受けずに過ごしました。 そして主治医と相談して依存症のグループホームじゃなく、一般患者のグループホームにいったらどうかという話になりました。 一般患者とは、統合失調症などの依存症以外の患者さんのことです。 そうし…

ギャンブル依存症の治療の過程⑨三回目のグループホーム編

四回目の入院は治療プログラムは受けずに過ごしました。 久々にゆったりとした時間を過ごすことができ、心も落ち着いていきました。 そうして3か月程たって退院先をきめるのですが、 実家で失敗してしまった僕に残された選択肢はグループホームだけでした。…

ギャンブル依存症の治療の過程⑧実家編

三回目の入院はもう完全に常連といった感じでした。 スタッフも顔見知りで、入院患者にも知った人がちらほらいました。 三回目も病院の治療プログラムを三か月受けて退院となりました。 退院先は悩んでいたのですが、その時ちょうど好きなことでいきていくみ…

ギャンブル依存症の治療の過程⑦二回目のグループホーム編

二回目の入院をすることになった僕ですが、二回目ということもあり治療プログラムにも慣れていました。 そして今回は世話人の竹本さんがグループホームでもう一回やり直そうといってくれていたので、 グループホームに入る前提で、三か月の入院プログラムを…

ギャンブル依存症の治療の過程⑥一人暮らし編

そうしてなんとか一人暮らしをした僕ですが、相変わらずカードゲームをずっとやっていました。 最初のほうは自助グループやデイケアに行ってましたが、次第にそれもいかなくなりました。 暇だからお酒も飲むようになり、気づいたら1か月でごみ袋満杯にするぐ…

ギャンブル依存症の治療の過程⑤グループホーム編

グループホームには世話人さんといって入居者のお世話をしてくれる人がいました。 なかでも僕に良くしてくれたのが、竹本さんでした。竹本さんも依存症者の人でアルコールをやめて十数年のひとでした。 お金が無くなった時や落ち込んだ時によく相談に乗って…

ギャンブル依存症の治療の過程④グループホーム編

精神的にまいってた僕もしばらくすると落ち着いてきました 病院の治療プラグラムは3か月が1クールなんですが、終わりのほうになって僕は退院先を決めなくてはなりませんでした。 本当は家に帰りたかったのですが、それは家族がゆるしませんでした。帰ってき…

ギャンブル依存症の治療の過程③入院編

精神病院に入院して思ったことは、そこは僕が想像していたより普通の病院でした。昔は違ったのかもしれませんが、いまの時代の精神病院はいたって普通の病院です。 最初は寝れなくて、ベットで横になりながら天井を見上げてこれは夢なんじゃないかと思ったり…

ギャンブル依存症の治療の過程②施設編

入ることになった施設は早朝朝昼晩の一日4ミーティングでそれを年中休みなく365日やっているところでした。基本的には施設と住むところをいったりきたりするだけで、住むところは4人でマンションのひと部屋をかりている感じでした。 絶対にギャンブルを…

ギャンブル依存症の治療の過程①ばあちゃん家編

ボロボロの状態で福岡に帰ってきた僕は、迎えに来た母の車の中で、兄と妹が家に帰ってきてほしくないと言ってることを伝えられました。 こんなにボロボロになるまで頑張っても受け入れてもらえないのかという気持ちでショックでした。家から見放されて、捨て…

ギャンブル依存症になるまで⑲石川編

知り合いに助けてもらうためにタクシーでむかった僕は、1時間半ぐらいして知り合いのもとへたどり着きました。夜の12時ぐらいだったのですが、タクシー代も払ってくれて泊まらせてくれました。その時の僕は気分もどん底に落ちていて孤独でした。アルコー…

ギャンブル依存症になるまで⑱ホスト編

ホストをしはじめて三か月ぐらいがだったころ、店は売り上げが上がってないということで、夜の部から朝の部へ変更ということになりました。 朝の部になって役職の人も二人ほど追加されて、いままでの緩い環境から厳しい環境に代わっていきました。 ギャンブ…

ギャンブル依存症になるまで⑰ホスト編

ホストクラブが新規オープンしてから1ケ月がすぎたぐらいからメンバーもじょじょに増え続けてきました。未経験者にも才能のある人材がでてきました。恭平(仮名)といって、女性ばかりの環境で育ったらしく、女性の心をつかむのがうまくて送りもほとんどと…

ギャンブル依存症になるまで⑯ホスト編

いざホストクラブの営業時間がはじまると、お客さんは、初回と呼ばれる人がほとんどでした。その店に来店するのが初めての人のみ1000円で一時間焼酎飲み放題みたいな感じでした。未経験者はその初回でいかにお客さんをつかむかが勝負でした。そして一時…

ギャンブル依存症になるまで⑮ホスト編

そうやって始まったホスト生活は新規オープン店ということもあり、研修からはじまりました。あとからしったのですがこの店舗は完全新規オープンっていうことで、通常はほかの店舗から経験者ホストを何人か呼び込んで店をオープンするのがほとんどらしいので…

ギャンブル依存症になるまで⑭ホスト編

そうやって新聞社を逃げ出した僕は、東京のネットカフェに逃げ込みました。そして有り金全部を当時はまっていたインターネットのポーカーにつぎ込みました。全額を負けた時は、この先生きていけないという恐怖でパニックになりました。診断こそされてないが…

ギャンブル依存症になるまで⑬東京編

仕事をほっぽり出して、いくあてのなくなったぼくは、目的もなくとりあえずチャリをこぎました。次第に北九州にいって期間限定の工場で働こうと思いました。そこで働けば住むところは確保できるしなんとかなるかなと思いました。 そうして夜どおしでチャリを…

ギャンブル依存症になるまで⑫実家編

救急車を呼ぶなどして母親と再開した僕は、その流れで再び実家に戻ることができました。 一人暮らしをしていたアパートはそのまま兄が住んでくれて、僕は実家に戻り実家の自営業の会社で再び働くことになりました。といってもうつ病がまだ完治してなかったの…

ギャンブル依存症になるまで⑪放浪編

家をでて最初の助けてくれたのは麻雀仲間の金宮くんでした。 金宮君の家に泊まることになったのですが、金宮君のもとに僕の母親から電話が。 「彰悟をよろしくお願いします」 金宮君はよろしくっていうなら家を追い出すなよっていってくれたんですが、僕も正…

ギャンブル依存症になるまで⑩放浪編

家のものを盗んで売るを繰り返してた僕は、ある時とうとう親に勘当される日がきました。妹のゲームを売ったのがきっかけでした。父親は激しく怒り家から出て行けといわれました。 自分のやったことなので仕方ないとは思いましたが、許されなくてもいいので、…

ギャンブル依存症になるまで⑨パチプロ編

そうやって何食わぬ顔で福岡にもどってきた笑悟でしたが、あんのじょう父親には怒られました。一回出て行ったのなら貫けみたいにいわれた覚えがあります。そうしてとにかく働いて借金を返すことを条件にもう一度実家に戻ることができました。 しかし、まった…

ギャンブル依存症になるまで⑧神奈川編

そうして神奈川の薮田のもとへ来た笑悟でしたが、思いのほか薮田はすんなり僕を受け入れてくれました。しかしここでもスロットは止まらず、日中はスロットのストリートファイターを打って、帰ってきたらゲームのストリートファイターをやるという生活を繰り…

ギャンブル依存症になるまで⑦福岡編

さて福岡に戻った彰悟ですが、うつ真っ只中です。心のドアが閉ざしたみたいなかんじで、いろんなことに感情がわきません。頭もいつも重たい感じです。 そんなところの自分の感情を上げてくれたのが、スロットでした。 スロットしていたらうつの苦しみが和ら…

ギャンブル依存症になるまで⑥大阪編

ここでもう少し居酒屋のことを振り返りたいと思います。大阪でもらったものはおおきかったわけで一つは腰痛をもらいました。 大きな樽のビールを二個いっきに持ち上げようとしたらグキっといきました。30歳になったいまも引きずっています。 あと当初、5…

ギャンブル依存症になるまで⑤大阪編

そんなわけで、居酒屋で働くことになった笑悟ですが、その居酒屋は、挨拶の声が馬鹿でかい! いらっしゃいませからありがとうございましたまで全力!この体育会系のノリ嫌いじゃない!! もともと中学のころ野球部だった僕は大声を出すことはむしろ好きなほ…

ギャンブル依存症になるまで④大阪編

そんなこんなでお笑い芸人になるために大阪にきた彰悟ですがとりあえず住むところを決めなくちゃいけないので、駅前にあった不動産にいって治安のいい場所で物件を探してもらいました。 物件の下見もしてこだわりもなかったので、トイレ風呂一緒のマンション…

ギャンブル依存症克服体験談をもとに会話ベースで小説風に仕上げてみました。