ホストクラブが新規オープンしてから1ケ月がすぎたぐらいからメンバーもじょじょに増え続けてきました。未経験者にも才能のある人材がでてきました。恭平(仮名)といって、女性ばかりの環境で育ったらしく、女性の心をつかむのがうまくて送りもほとんどとっていきました。
僕はというとなんとかお客を一人捕まえましたが、売り上げは3000円ぐらいで、3000円のエース(お客さんのなかで一番お金を使ってくれる人)と仲間からは言われてました。
経験者も何人か入ってきて、その中でも目立ってたのが竜ヶ峰(仮名)でした。竜ヶ峰はいでたちから発言まで全部がキムタクみたいで、従業員からはキムタクみたいな営業をするということでキム営といわれていました。未経験者たちには営業中に遊びじゃねえんだぞと決め台詞をかましていました。
僕はその竜ヶ峰に好かれたり、同業という男の人ばかりの卓とかでは盛り上げることができていたので、ヘルプ(本指名されているホストをサポートする役)ではそこそこ店に貢献することができていたのですが、売り上げにはいまいちつながっていませんでした。
ヘルプも簡単なことばかりではなく、経験者ホストのイブ(仮名)のお客ミイミイに気に入られたのはいいのですが、毎回なんか面白いことやれと無茶ぶりされたり、相手が気に食わなかったらお酒をイッキさせられたりしていました。
竜ヶ峰からはお前は飲めるのが長所といわれていましたが、二日酔いもひどくだんだん飲むのがいやになってきていました。
それでも地道に携帯アプリなどで、初回のお客さんを呼び込んだりして売り上げを上げようとしていきました。。。続く
まとめ